はじめに|私は大の阪神タイガースファンです
私はプロ野球、なかでも阪神タイガースをこよなく愛する、ただの一野球ファンです。甲子園で響きわたる六甲おろし、ラッキーセブンのジェット風船、ヒットが出た瞬間に虎党が一体となって跳ね上がるあの空気感が何よりも好きで、シーズン中は何度も球場に足を運んできました。テレビで観るのももちろん楽しいけれど、やっぱり球場で生の試合を観る興奮は格別なんです。
でも、そんな私にはずっと抱えていた悩みがありました。
「一緒に観に行く人がいない」問題です。
甲子園のチケットは昔と全然違う
もう一つ、最近の阪神ファンとして強く感じていることがあります。それは阪神のチケットが、本当に取れなくなったということ。
昔の甲子園はもっと気軽な場所でした。学校終わりにローソンに立ち寄ってローチケ(Loppi)でチケットを発券し、そのまま球場へ向かって外野席に滑り込む——そんな観戦スタイルが当たり前だった時代があったんです。思い立ったその日のうちに席を確保できて、「今日ちょっと時間が空いたから甲子園行こうかな」とふらっと出かけられる、そんな距離感が阪神ファンにとっての日常でした。
私自身、2011年の対千葉ロッテマリーンズ戦——マット・マートンがアウトカウントを勘違いして、プレー中のボールを右翼スタンドに投げ入れてしまった伝説の「マートン大チョンボ事件」も、球場で生観戦していた一人です。当時中学生だった私は、学校帰りに甲子園へ足を運び、あの日は大雨の中、ずぶ濡れになりながらライトスタンドで応援していたのをよく覚えています。1死の場面で清田育宏のフライをキャッチしたマートンが、3アウトと勘違いしてそのままスタンドへボールを放り込み、二塁走者に2個の安全進塁権が与えられてロッテに1点。雨音にかき消されそうなほど静まり返ったあと、球場全体が「えっ?」と時が止まったようにどよめいたあの瞬間は、今も鮮明に覚えています。
ところが2023年のアレ(日本一)以降、阪神のチケットは空前の激戦になりました。シーズン1年分のチケットが一括発売される日には、ファンクラブ先行でも仮想待合室に数十万人規模のファンが殺到し、人気カードは数十分で完売。2025年は球団創設90周年というメモリアルな年も重なって、ほぼ全試合が発売当日に売り切れる異常事態になっています。ファンクラブに入っていても、仕事や学校で発売日に動けなければその時点でほぼ絶望的。転売サイトでは定価の何倍もの値段で流れているのも珍しくありません。
当日券でふらっと観戦できた時代は、もう戻ってきません。だからこそ、苦労して手に入れた一枚のチケットの重みは、昔とは比べものにならないんです。
きっかけ|ドタキャンとチケットが余る日々
そんな貴重なチケットだからこそ、私が一番困っていたのが急なドタキャンでした。
友達と「来週の試合、一緒に行こう!」と約束していたのに、当日になって「ごめん、仕事が入った」「体調悪くて無理」と連絡が来る。チケットはもう買っている。試合は数時間後に始まる。今から誰かを誘っても急すぎて予定が合わない。そんな経験が何度もありました。
もう一つは、友達からチケットをもらったとき。「チケット余ってるからあげるよ」と言われても、平日のナイターだったり、日程が微妙だったりして、一緒に行ける人が周りに見つからない。せっかくのチケットなのに、結局行けなかったこともあります。
「誰でもいいから、一緒に野球を観に行ける人がすぐに見つかればいいのに」。これが私の本音でした。
既存のアプリを試してみたけれど
「じゃあアプリで探せばいいじゃないか」と思って、いくつかのサービスを試しました。
でも、なかなかしっくり来るものがなかったんです。
まず、恋愛目的のマッチングアプリ。野球好きのコミュニティはあるけれど、そもそも友達を探す場所ではないので目的が合わない。男性は月額3,000〜4,000円もかかるし、野球観戦の仲間を探すために使うにはハードルが高すぎました。
次に、野球ファン向けのアプリも試しました。でも、有料プランの料金が高い。月額数千円を払ったうえに、いいねの数も限られていて、気軽に使える感じではありませんでした。
掲示板やSNSも使ってみましたが、マッチング機能がないので自分から探し続けるのが面倒で、結局長続きしませんでした。
私が求めていたのはシンプルなものでした。
- 野球ファンだけが集まっている
- 友達探しに特化している
- 料金が安い(できれば無料で始められる)
- 操作がシンプルで使いやすい
でも、この4つを全部満たすアプリがどこにもなかったんです。
「ないなら自分で作ろう」
ないなら、自分で作ればいい。
エンジニアとしての経験を活かして、自分が本当に欲しかったアプリを作ることにしました。それがスタンドメイトです。
開発にあたって、私が一番大事にしたのは「自分が使いたいと思えるかどうか」でした。
野球ファンが「今度の試合、一緒に行く人いないかな」と思ったとき、パッと開いて、サクッと相手が見つかる。余計な機能はいらない。料金も、野球観戦にはチケット代や交通費がかかるんだから、アプリにお金をかけたくない。
だから、基本無料にしました。有料会員でも月額1,000円。他のアプリの3分の1以下です。無料会員でもいいねは月150個、有料会員なら月900個。「いいねが足りなくて使えない」というストレスをなくしたかったんです。
さらに、観戦募集の投稿は無料会員でも回数無制限で出し放題。募集への参加希望も無料会員で1日3回、有料会員なら1日20回まで送れます。「無料だと何もできない」というアプリにはしたくなかったので、無料会員でもしっかり仲間探しができる設計にしています。
機能もシンプルにしました。友達検索で同じ球団のファンをスワイプで探して、観戦募集で「○月○日の試合、一緒に行きませんか?」と投稿できる。マッチングしたらメッセージでやりとり。それだけです。
しかも観戦募集は球場での試合観戦だけじゃなく、スポーツバーでのパブリックビューイングや同じ球団ファン同士の飲み会の仲間集めにも使えます。「今夜の試合、○○のスポーツバーで一緒に観ませんか?」「○○ファンで集まって飲みませんか?」みたいな投稿もOK。野球を軸にした交流ならなんでも、気軽に仲間を募集できる場所にしたかったんです。
私が経験した「困った」を全部解決するアプリに
振り返ると、スタンドメイトは私自身の「困った」から生まれたアプリです。
- ドタキャンされた → 観戦募集ですぐに一緒に行ける人を探せる
- チケットが余った → 観戦募集でチケットの譲り先が見つかる
- 既存アプリが高い → 基本無料、有料でも月額1,000円
- 使いづらい → シンプルな操作で誰でも使える
同じような経験をしている野球ファンは、きっとたくさんいるはず。そんな人たちの「困った」を解決できるアプリにしたいと思っています。
最後に
スタンドメイトはまだまだ成長途中のアプリです。でも、「野球ファン同士が気軽に繋がれる場所を作りたい」という想いは変わりません。
一人で球場に行くのも楽しいけれど、隣に同じ球団を応援する仲間がいたら、もっと楽しい。あのホームランの瞬間を、あのサヨナラ勝ちの興奮を、一緒に分かち合える人がいたら最高じゃないですか。
スタンドメイトが、あなたと野球仲間を繋ぐきっかけになれたら嬉しいです。